2012年01月12日
数年前から格差社会と騒がれています。アメリカウォール街のデモ隊が「We are 99%」と叫んでいます。金融経済がマネーゲームまがいの市場を提供しそこで生まれた勝ち組1%に富が集中し、負け組はともかく、ゲームに参加すらしていない庶民にまで多大な付けを回した結果のようです。
勝ち組が手にした莫大な利益は何の労働対価から得たものではない・・、金融経済が実体経済の規模をはるかに上回って、膨張してしまった事が大問題だと、ある専門家が嘆いていました。さらにこの専門家はこれと似たような事がIT産業が引き金になって起こっているとも言っています。
今や誰もが知る巨大IT企業は検索エンジンをはじめとするさまざまなツールやコンテンツを一般ユーザーに無料で提供する一方、広告スポンサーやスポンサー企業に対して高額の有料ソフトや有料コンテンツを販売しています。提供物は全てオンラインで届けられ、一度製作すればコストはタダ同然な状況だと・・。
「IT業界は儲かっているからいいね~、粗利が高いよね・・」などと思われている方が多いと思います。IT業界と一言で言ってもかなり広い範囲での業態があるのですが、ご理解いただいてない方がかなりいるのではないかと思うのです。
ゲーム関係、映像関係、制御系、業務系?何のパッケージソフト、汎用のどんなシステム、WEB系のどんなシステムを開発しているのか?セキュリティ?金融なのか?ホームページの作成なのか・・?スマートフォン関係なのか?・・等々、かなりの業態があるのです。
その中で当社はPCの業務用システムをオーダーメイドで作成するソフト会社です。
一度作成し、支持を得られればコピーするだけで莫大な利益を手に入れられるようなソフト開発をしているわけではありません。まさに製造業の定番製品が1品もない単品受注生産と同業なのです。
近年日本人は昔より働かなくなったように思います。もうかる仕組み、仕組みに気を取られ、労働対価を無視したリターンを求めすぎているのではないか? とも思うのです。仕事がないからでしょうか? あくまでも極論ですが、仕事が本当になければ求人もないはずで、求人募集、派遣会社等はほとんど潰れてますし、ハローワークは閉鎖でしょう。仕事をただ待っているだけで簡単にもらえる景気状況でないのは言うまでも有りません。仕事を探す仕事は無限に有るわけでして、それをしなければならないと思うのです。ホームページの見直しや営業活動を考える等々もその一つではないでしょうか。
少々話が脱線してしまいましたが、
業務用のソフト会社はとかくパッケージを作りたがります。一度製作して、当れば・・・の発想が抜けないからでしょう。例え当らなくても一度作成した物を使って・・・。と考えるのです。パッケージとセミパッケージの提案をするソフト会社が多いのはまさに労働対価を無視したリターンを求めるあまり・・とITバブルの後遺症かとも思えるのです。
当社は製造業そのものであり、良い品を安く!早く!作り、働いて、働いて、働きぬいて実体経済で見合う労働対価を頂く事でユーザー企業様に理解を得え、成長していかなければならないと考えています。