2017年05月13日 スタッフブログ 平川 開発
開発課の平川です。
過ごしやすい季節になってきたかと思ったら
もう夏手前の気候になりつつある今日この頃ですね。
さて、今回は新規にご契約いただきました製造業のお客様についてのお話です。
このお客様は護身用製品などの製造を手掛けておられるメーカーで、製造に必要な
部品の在庫管理を正確に行いたいという目的でシステム導入を決められました。
製品の製造や途中工程での加工の多くを外注先へ依頼しているのが特徴で、システム導入により、
・外注先へ支給する部品についての在庫数把握の精度を上げ、重複発注の防止などに役立てる。
・棚卸時、外注先ごとのシステム在庫数と実地棚卸数の差異を求め、原因の追究が行えるようにする。
などの実現を期待されております。
例えば警備員が着用する「防刃ベスト」は、
外衣(ベスト本体)、金属板(前面)、金属板(背面)
から構成され、これらはそれぞれの外注先で加工されます。
さらに、金属板(前面)は、
①鋼材メーカーから5mの金属板を仕入
↓
②外注先Aにて小さく切断
↓
③外注先Bにて、切断した金属板を繋ぎ合わせ
といった過程で製造されます。
このように、このお客様の業務では外注先間で常に部品の加工・移動が発生し、
こうした状況で「ある時点でどの状態の部品がどこに幾つあるか」を把握できるようにするため、
システム設計・運用方法の検討を行い、提案させていただきました。
現在はシステム試作版も完成し、テスト稼働に向けてマスタ登録の準備を行っている段階です。
製品がどのような過程で製造されるかを整理していただき(これも大変な作業ですが)、
いよいよテスト稼働を行います。
業務システムの導入には大変な労力が必要です。しかしご協力の甲斐もありここまで
たどり着くことができました。皆様には大変感謝しております。道半ばではありますが、
「トウサイに依頼してよかった」との声が聞けるよう、尽力してまいりますので
これからもよろしくお願いいたします。