2011年11月07日 スタッフブログ 平川 開発
こんばんは。平川です。
日曜日の夕方はいつも、晩御飯を食べ終わって子供と遊びながら
「夢の扉」という番組を見ていますが、これが中々面白くて
子供そっちのけで見入ってしまうことが多く、ウチの子供には
迷惑な番組となっているようです(笑)。
今回はゼンマイ製造メーカー[東洋ゼンマイ]の
長谷川光一社長についてのお話でした。
古くは洗濯機のタイマーや時計など数多くの製品に使用されてきた
ゼンマイも、電子化が進んで「ローテク」扱いされてきたそうです。
しかし、原発事故の影響を受けて、クリーンな発電の動力として再び
注目されているそうです。
その「ゼンマイ式発電」に挑戦しているのがこの長谷川社長でした。
電子化のあおりを受けて倒産の危機に見舞われた社長でしたが、
「アイデアとそれを実現する技術があれば新しいものを生み出せる」という
信念のもと、危機を乗り越えてきたそうです。
ゼンマイ式発電は、用水路の弱い水流でもゼンマイの力で発電できる
というコンセプトのもとで開発されています。これは、以前開発した
「ゼンマイ式観光地音声案内装置」がヒントになったそうです。
ゼンマイ式のハンドルを回すと電気が発生し、音声案内が再生されるという
仕組みですが、その装置を目の前にした子供は必ず回すそうで、そこから
「子供の弱い力でもゼンマイを使えば発電できる」という発想が生まれたそうです。
前置きが長くなってしまいました。
この「アイデアとそれを実現する技術があれば新しいものを生み出せる」
という信念、いち技術者として無視できないフレーズではないでしょうか。
システム開発をするにあたって、アイデア・発想は常に生み出されています。
ユーザー様のリクエストをどう実現させるか?以前の開発で採用した仕組みを
応用できないか?どのようにコーディングすれば効率良く開発できるか?
どのような仕組にすれば運用に矛盾が生じないか?などなど、常にこういった
問題と格闘しています。それがこの仕事の面白いところでもありますが。
現在の技術もいつかは「ローテク」と呼ばれる時代が来るかも知れません。
しかし、どんな状況でもアイデア・発想が重要なカギを握ることになることは
間違いありません。そのことを忘れずにこれからも仕事に取り組んでいきたいものです。
余談ですが…
掃除機の自動巻取りコードや電車の連結部の自動で戻るドアなど、
さまざまな身近なところで使われているんですね。ゼンマイ恐るべしです。