2012年01月25日
当社で扱っているムラテックの事務機について少々お話ししてみます。
京都に本社がある村田機械株式会社の関連会社で販社がムラテック販売株式会社です。 当社はその販売代理店です。
意外と知られていないのはNTTが民営化前の電電公社時代に公社のファクシミリ1号認定を受けたのが村田機械のファクシミリなんです。その後NTTになってもOEM供給をしています。 民営化後、自社ブランド普及のために当時、村田のファクシミリとして村田英雄さんを起用し「俺が村田だ!」をキャッチフレーズにしたCMを出していましたがご記憶の方がいるでしょうか? 代理店である私どもは他社メーカーに比べ圧倒的に知名度が低いこのファクシミリを販売するのには大変苦労した思い出があります。
なにせ、ほとんどのお客様が「そんなメーカー聞いたことがないね!」
「その機械は大丈夫なのか?」と不安がるのです。
そこで NTTの営業所へ行き、村田ファクシミリOEMのカタログをもらい、「見てください!この村田のファクシミリとNTTのファクシミリの機械は全く同じですよね、OEMで村田が供給してるんです」と言って信用してくれる社長もいれば、全く信用せずNTTが実際に作っている! と思い込んでる社長もいたくらいです。
ビジネスホンもそうですがNTT製のファクシミリやビジネスホンなんて当時は1台もなかったのです。
また当時、村田製作所が「村田製作所は何を作っている会社?」なんてCMをやっていまして、「ファクシミリ作ってる会社なのか?」なんて製作所さんと勘違いまでされたものです。
そんな中で悪徳ディーラーまで現れました。 NTTの代理店資格をわざわざ取って、さも最寄りのNTTの営業所から来たような営業をするのです。当然、自社の社名なんか名乗りません。胸にはNTTのマークが入った証明書のようなワッペンまでぶら下げてです。 同業ながら情けない思いでした。
そんな代理店がかなりの台数を販売していました。 しかし、私は必ず彼らは墓穴を掘ることになると、予期していました。それは、お客様はNTTから納入したと思っているのです。そして、トラブルがあった時はNTTへ連絡します。何処の代理店から納入した・・なんて理解は全くないのです。現に彼らは「トラブルの時にはNTTに連絡してください。」と言っているのです。
案の定、数年後の機械の入れ替え時にはお客様は戻って来ず、かなりの代理店はなくなりました。 また、NTT側もそのような事実を知り、代理店管理を強化し、排除したのです。
懐かしい話は切りがありませんね。 でもなぜそこまでしてムラテックなのか? やはり機器が安いのです。 当社は京セラミタ、キャノン、ムラテックをメインに販売しています。
それぞれのユーザー様に合った機械を勧めるよう心がけています。使用頻度や要望機能、ご予算に応じてご提案できれば良いのです。