2022年08月03日 スタッフブログ 開発 関戸
お客様のPCで、WindowsUpdateに失敗し続けているWindows10がありました。
試行錯誤した結果、ようやくバージョンアップに成功し、最新の21H2にする事が出来ました。
この内容を投稿します。
まず、お客様のWindows10のバージョンは1909。すでにサポートが終了しているバージョンです。
[設定]-[更新とセキュリティ]-[WindowsUpdate]からでは更新を行っても、2004へのバージョンアップを促すメッセージは表示されていますが、バージョンアップはできません。(エラーも発生していません。)
Update Assistantにて手動でアップデートを試みました。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
数時間待って無事完了しますが、バージョンを確認すると1909のままとなっています。
こちらを使ってアップデートではなく、Windows10の21H2をインストールする方法を試してみました。
その結果、最初の再起動時以下のようなエラーコードが表示され、インストールがストップしてしまいました。
0x800707E7 – 0x3000D MIGRATE_DATA 操作中にエラーが発生したため、インストールは FIRST_BOOT フェーズで失敗しました。
このエラーコードで検索した結果、サードパーティ製のソフトウェアやドライバーが邪魔をしてインストールに失敗するケースがあるとの情報から、お客様に確認し、使っていないフリーのPDF編集ソフト等をアンインストールし、再度Windows10メディア作成ツールを実行してみました。
しかし、結果は同じでした。
諦め掛けていましたが、更に検索してみたところ、下記のサイトに辿り着きました。
https://ballmaintenance.no-mania.com/Entry/188/
今回の全く同じエラーコードで、インデックスの保存場所が間違っていたというものです。
念の為、こちらのPCも確認してみたところ、デフォルトとな全く異なるパスが指定されていました。
お客様のお話では、以前PCの動作が重く、調子が悪かった際、いろいろいじっていて変更してしまったのではないかという事でした。
こちらを本来のパスである
C:\ProgramData\Microsoft
に変更し、再度Windows10メディア作成ツールを実行してみました。すると、ようやく最新の21H2に更新する事ができました。
結論としては、このインデックスの保存場所が原因でWindowsUpdateが失敗し続けていた訳ですが、なかなかこの原因に辿り着くのは難しいです。
今回のようにWindowsUpdateは溜めてしまうと問題も発生しますし、最新版にするまでにかなりの時間や労力を要します。ですので、このような労力を割かないためにも常に最新版を維持して頂く事をお勧めします。