2020年08月31日 スタッフブログ 吉田 開発
暑い日々が続いています。いかがお過ごしでしょうか。
ここ数ヶ月の間で急速に普及したテレワークは炎天下での外出の機会を減らす意味から真夏の利用に合っているのかもしれません。
テレワークとは少し違うのですが、外出先でPCできる蔵を使用したいというご要望をいただき『データ持ち出し処理』の追加で対応したことがありました。
事例を紹介させていただきます。
建設業の会社の方からのご要望で、現場にPCできる蔵を入れたノートPCを持ち込んでデータ参照・書類作成を行いたいとのことでした。
通信環境が違ういろいろな現場に行かれることから、常時インターネットに接続する必要があるVPNではなく、基本ローカルで使用可能となる『データ持ち出し処理』で対応することになりました。
以下の手順でデータを持ち出し、現場でPCできる蔵を使用します。
ユーザーは、ノートPCを持ち出す前にPCできる蔵の『データ持ち出し処理』を実行します。
サーバーにある最新データがノートPCのローカルにコピーされます。
現場で起動されたPCできる蔵はローカルのデータベースを参照します。
ユーザーは現場で契約内容や見積履歴の参照を行うことができます。
また、急ぎの見積書提出を求められた際には新規に伝票データを入力、伝票をPDFファイルに出力します。
Wifi環境のある場所に移動した際に、このファイルをメールに添付してで客先に送付します。
ユーザーが現場で入力した伝票データはローカルのデータベースに登録されています。
会社から戻ったユーザーは『データ反映処理』を実行します。
現場で入力・編集されたデータがサーバーのデータベースに反映します。
持ち出し中に社内で入力された伝票データと重複が発生しないようID番号の整理が行われます。
これにより現場で入力されたデータとサーバーのデータの同期が取られます。
外出先でPCできる蔵を使用する方法の一例としてご紹介いたしました。
通信環境を用意できない場所へのシステム持ち出しをご検討の方、ご参考になれば幸いです。